生活・お世話

インコの発情過多が問題になる理由。過発情の原因と対策・予防方法。発情時の行動・サインがわかれば早めの対策も。

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インコの飼育で問題になりやすいのが 発情過多 (過発情)です。

この記事では主に次のことを簡潔に解りやすく解説しています。

  1. なぜ発情過多が問題になるのか
  2. 発情過多になる原因
  3. 発情時のしぐさ
  4. 無駄に発情した時の対策と予防

 
また、この記事を書くうえで自分1人の経験や知識だけではなく、以下の専門書も参考にさせていただきました。

 
 

発情過多が問題になる理由

インコが発情過多になることで次のような問題が起こる可能性があります。

  • 卵殻形成のためカルシウムが不足する
  • カルシウム不足で骨折したり病気の原因に
  • 血液中カルシウム濃度が高くなりドロドロの血液に
  •   (血液の塊が形成しやすくなる)

  • 産卵回数増加で体力が消耗し衰弱しやすい
  • 産卵回数増加で生殖器系の病気の原因に
  • 発情することで噛むなど攻撃的になる
  • 発情ホルモンが常に分泌され高エストロジェン血症に
  • 発情しても繁殖欲求が満たされず毛引き症に
  • 求愛行動で嘔吐(吐き戻し)する
  • 精巣腫瘍になりやすい

ほかにも問題になる理由はたくさんありますが、全てをあげるときりがありません。

他にも多くの病気や問題の原因となります。

ここでは「発情過多になることでこんな問題が出る可能性があるんだな」ということを認識しておいてほしいのです。
 
 

発情過多になる理由・原因

野生のインコが発情するのは年に1~2回といわれています。

しかし飼育環境だとさまざまな要因から発情しやすい状況になりやすいのです。

発情を誘発してしまう原因は次のことなどがあります。

  • 日照時間が長い
  • 近くに発情対象がいる
  • 巣作り・巣ごもりを許している
  • 年中保温して暖かい
  • 食物が豊富にある
  • ストレス・危機感がなさすぎる

 
 

日照時間が長い

日照時間は光周期と表現することもあり、日光に限らず照明の光も含めて明るい時間を示します。

日照時間中は発情を促すホルモンが産生されるそうで、日照時間は6〜8時間、もしくは10時間あれば良いと言われていますし、8時間以上明るいと発情の原因になるという説もあります。
 
 

近くに発情対象がいる

インコは同性にも発情することもあれば、飼い主やおもちゃに発情することもあります。

発情した相手がいつまでも近くにいることで、無精卵を産んだり発情が長期化してしまいます。
 
 

反射する自分に発情することも

鏡に映る自分にも発情することがあります。

他にもガラスに映る自分や、電化製品のステンレス部分に映る自分にも発情することもあります。
 
 

飼い主の接し方が原因になることも

インコがかわいいあまりに、ずっとそばにいたりベタベタ撫でまわしたりしていると飼い主へ発情する原因となります。

話しかけたり頭にのせたりなどの接し方もやりすぎると発情を促してしまいます。
 
 

ストレス・危機感がなさすぎる

野生なら外敵に狙われる危険が常にありますが、飼育下では外敵に襲われる心配はほとんどないため、緊張感がありません。

平和すぎて恋する余裕がありすぎることも、発情の機会を増やす原因となります。
 
 

巣作り・巣ごもりを許している

発情の一番の原因になりやすいのは、巣作りや巣ごもりを許していることだそうです。

巣作りも安心できる環境の方が作りやすいようで、産卵のために巣作りするようなものです。

巣作りや巣篭もりは発情を誘発しやすいため、対策が必須です。
 
 

年中保温して暖かい

野生のインコは寒い気候から暖かくなる頃に発情期を迎えることが多いです。

暖かい気候は産卵しやすい環境なので、年中暖かい飼育環境では発情を誘発させてしまいます。
 
 

食物が豊富にある

食物が豊富なのは安心材料です。

危機感も低下しますし、要するに平和で緊張感もなくなってしまいます。

餌が豊富な環境も発情も原因の1つです。
 
 

発情時のしぐさ・サイン

過発情の原因がわかっても発情しているかどうかを見抜けなければ意味がありませんし、対策も遅れてしまいます。

発情過多の対策の前に、発情が見抜けるよう発情時のインコのしぐさ・サインを知っておきましょう。

発情時には以下のような行動をみせることがあります。

  • 巣作り・巣にこもる
  • 紙をちぎって羽に挿し込む
  • 狭い場所に入り込む
  • クチバシをぶつけて音を出す
  • はき戻し
  • おしりを擦り付ける
  • 攻撃的になる

インコの行動・しぐさの意味 については別の記事でまとめているので参考にしてください。
 


 
 

発情したときの対策と発情させないための予防策

無駄に発情した時の対策や、発情を予防するのには、発情の原因となるものを排除することが一番です。

具体的にどんなことをすべきなのか・意識すべきなのかを解説していきます。
 
 

日照時間を調整する

10時間以上の日照時間で発情しやすくなる可能性があるのであれば、光周期は9時間までにした方が間違いないでしょう。

しかし一方では、真っ暗な時間を12時間以上確保できればできれば良いという説もあります。

いろんな説がありますが、仕事や学校などでそう上手く調整できないこともあることでしょう。

自分のライフスタイルに合わせて日照時間を調整しましょう。

ちなみに中途半端に薄暗いと、巣ごもりに似た状況になるので中途半端な暗さ・明るさはダメだそうです。

また暗くしてても、いったん光が入るとそこでリセットされ、連続性を失うとされています。

できるだけ光が入らないように、遮光カバーを使うようにしましょう。
 
 

四季に合わせた寒暖差をつける

暖かい地域に生息しているインコもいますが、10度以下にならなければほとんどのインコが日本の四季の室温に適応できるそうです。

最近では断熱性能の良い住宅が多いので、冬でもインコ用にヒーターを準備しなくても過ごせる事がほとんどです。

といっても私は15度以下にならないように空調調整をしています。

発情とは関係ありませんが寒さよりも、近年は夏場の温度が高すぎるので、暑さ対策の方も意識しましょう。

インコの種類によって適正な温度も違うこともあります。

健康診断など動物病院を受診する機会にでも、飼育するインコの室温について相談してみましょう。

ちなみに、発情中に室温を下げることで発情を中断できるケースもある(私はないですが)そうです。

ただし急な温度変化は体調を崩す原因にもなるので注意です。
 
 

湿度を低くすることも考慮する

私は発情に関して湿度を気にした事がありませんが、湿度が高いと発情しやすくなるそうです。

野生では湿度が高い時期に発情することが多いらしいので、高湿度にならにように意識した方が良いそうです。
 
 

食事の調整をする

普段のインコの飼育環境としては、常にエサがある状況を作るのが良いと私は思っていましたが、発情を抑制するには食事を朝と夕の2回に分ける方が良いそうです。

また、発情を誘発する食材もあるようで、豆苗はメスのインコに対して発情を促すような成分が含まれているようです。

私はペレットとシードの混合食なので野菜を与える事はありませんが、普段から野菜を与えている人は意識していたほうがよさそうです。
 
 

巣箱や巣材となるものを撤去する

インコにとって巣箱は繁殖目的以外では必要ではありません。

レイアウトように巣箱になるようなものを置いている場合は撤去しましょう。

敷いている紙をちぎって巣の材料にするようであれば、フンきり網を敷き紙から高く持ち上げてセットしクチバシが敷き紙に届かないように工夫しましょう。

また、巣になり得るモノが視界に入るだけで巣箱をイメージさせて発情を誘発する事があるそうです。

それならば巣箱や巣の材料にあるものが視界に入らないようにしましょう。

また、観葉植物なども巣の材料にすることもあるため、インコが興味を示すようなら別の部屋に移すなど工夫しましょう。
 
 

狭い場所を作らない・行かせない

巣をイメージさせるような狭い場所や、薄暗い場所に行かせないようにすることも大切です。

人にとっては巣とは思えない環境でも、インコにとっては巣をイメージさせるものだったりします。

鳥かごにセットしている飼育用品の隙間に潜り込んで落ち着いてみたり、カーテンの中に入り込んだり、髪の毛の中に潜り込もうとするようであればその行為はすぐにやめさせましょう。

巣作りを中断させることは、発情を予防するのに大きな効果が期待できます。
 
 

卵を撤去する

発情を中断させることができず、産卵してしまったときは卵を撤去します。

そのままにしておくと無精卵でも孵化させようとするため、発情が長引いてしまいます。

または産卵を防ぐために、卵に見たようなおもちゃ(偽卵)を置くことで、インコは産卵した気分になり、満足して産卵をせずに済むこともあるそうです。
 
 

複数飼育なら発情したインコを隔離

複数飼育で発情させたくないなら、発情したインコを隔離しましょう。

発情したインコの影響を受けて他のインコも発情してしまいます。

また、隔離するだけではなく視界に入らないようにしたり、鳴き声が聞こえないようにできればベストです。
 
 

飼い主に発情したときの対策

飼い主へ発情するのは珍しいことではありません。

発情相手が飼い主だった場合、一番効果的なのは「飼い主が世話をしないこと」です。

でもそれができないこともあるでしょう。

そんな時には次のような対策をします。

  • 最低限のお世話以外は関わらない
  • 顔を見せないか変装する
  • 髪型も変えてみる
  • 服装も変えてみる
  • 視線を合わさないくらいの気持ちで

 
 

おもちゃや飼育用品に発情する場合

おもちゃや飼育用品など、モノに発情する場合も対象になるものを飼育環境から除去します。

発情相手が「なくては困るもの」であれば、別のものを新たに準備します。

発情が治まれば以前発情したものを入れてもいいですが、念のために入れない方が無難でしょう。
 
 

定期的に適度なストレスをかける

ストレスといっても精神的負担をかけるというよりも、緊張感を持たせる感じになります。

具体的には以下のようなことです。

  • ケージの場所を定期的に変える
  • (環境が変わる何気ない緊張感)

  • エサが空の時間を作る
  • (いつでもエサがあるわけではない)

  • 窓際にケージを置く
  • (他の鳥や天敵が来るかもの緊張感)

  • 見慣れないモノやぬいぐるみを見せる
  • (知らないモノへの緊張感)

どれも短時間でいいので組み合わせてみたりと試してみましょう。

刺激を与えるだけで、恐怖を与えるわけではないことを念頭においてくださいね。
 
 

フォージングを取り入れる

ストレスをかけるという意味では同じですが、どちらかというと「退屈させない」という方向性です。

フォージングとは「摂食行動」を意味し、頭を使って考えないと簡単にはエサが食べれないことをします。

これが適度な刺激になりますし、退屈させないことでも刺激となり、過発情を予防する効果が期待できます。
 


 
 

環境調整だけで発情過多を防げないときの最終手段

環境調整で発情過多を予防できれば一番ですが、どうしてもうまくいかないこともあると思います。

そんな時には薬やサプリメントに頼ってみるのもひとつの手段です。

「薬なんかに頼りたくない」 と努力しても、発情過多が改善できずに病気の治療で薬を使うことになっては意味がありません。

病気で弱って薬を利用して治療するよりは、はじめから獣医と相談しながら薬の利用も検討し、健康的に発情を抑制したほうがいいと思います。
 
 

発情を防ぐホルモン剤の投与

国外ではインコにホルモン剤を投与して発情をコントロールすることは一般的で、日本でもホルモン剤の利用が普及してきました。

ホルモン剤の投与には次の2種類があります。

  1. 発情ホルモンの分泌を抑制する
  2. 発情ホルモンに拮抗するホルモンを投与する

いずれも動物病院を受診してどのタイプの薬を利用するべきかを獣医と検討してみましょう。
 
 

発情を予防するサプリメントも

病院にかからず発情を予防するサプリメントもあります。

種類もたくさんあるのでどれがいいかは迷うところでしょう。

サプリメントなので薬ほどの効果は期待できないかもしれませんが、動物病院にかからなくても手に入るというメリット(?)もあります。

ただし、効果の確実性が低いだけではなくインコが調子を崩すリスクも出てきますし、獣医も薬のことはわかっても市販サプリについての知識まではないでしょう。

できればサプリメントを使用する場合も獣医へ相談できれば一番だと思います。
 
 

インコの発情の原因・対策まとめ

インコの正常な発情回数は一年間に1回もしくは2回で、それ以上の発情は発情過多となります。

発情するとそれが行動・しぐさで表現されることがよくあります。

発情のサインを理解することで、発情に対して早めの対処が可能です。

発情を誘発する原因を理解しておけば、発情を未然に予防することもできるでしょう。

とはいえ、仕事や学校など自分の生活が最優先です。
どうしても発情管理がうまくいかないことも珍しくありません。

発情への対策が難しい場合、インコの健康と飼い主の負担も考慮して薬やサプリメントの利用も検討してみてください。
 
 

  • この記事を書いた人

meganuma

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