マメルリハインコってどんな鳥?
マメルリハインコは オウム目インコ科ルリハインコ属 です。
まずはマメルリハインコがどんな鳥なのか、基本的なことを知っておきましょう。
マメルリハインコは美しい瑠璃色
その名の通り、マメルリハインコは美しい瑠璃色をした小型のインコで、ノーマルのマメルリハインコは緑色をしています。
瑠璃色 というのは日本独自の色の表現で、青の中でもとくに美しいものを瑠璃色と表現しています。
豆瑠璃羽インコなのにノーマルはグリーンというちょっとややこしいですね(笑)
野生においても瑠璃色以外の色変わりもいたり、後頭部から目の後ろまで青色のラインが入っていたりもします。
体長は13㎝程度で体重は35gほどが平均的
マメルリハインコはオスとメスでの体格差はありません。
- 体長は12.5~13㎝程度
- 体重は30~35g程度
他の小型のインコと大きな違いはありません。
他の小型インコよりも自由奔放
大きな違いはないように思いますが、他の小型インコよりも自由奔放でやや懐きにくいという声があったりもします。
ただし、懐きにくいとうだけで懐かないわけではないので、その点は安心していいと思います。
野性では集団で生活していますが、それでも一人遊びが活発です。
飼育下においてもオモチャやかじり木などをいれてあげましょう。
太いクチバシ・噛む力も強い
同じような体格をしたセキセイインコもいますが、マメルリハインコはくちばしが比較的太く、セキセイインコよりも噛む力が強いといわれています。
自由奔放な性格なので慣れて手乗りになっていても、遊びとして噛んでくることもあるので注意しましょう。
巣作りはしない
インコの多くは巣作りをしますが、マメルリハインコは自然にできた穴を巣として利用しています。
そのため小枝や細長い繊維や紙きれなどを集めて巣作りをすることがありません。
野生のマメルリハインコの生息地は狭い
野生のマメルリハインコが生息しているのは
- エクアドルの西部
- ペルーの北西部
この2か所のみです。
木々の枝などにとまって生活もしますが、比較的視界の開けた草原にも生息しています。
性別判断について
マメルリハインコの性別判断は他のインコに比べて判別しやすいのですが、やはり幼鳥期のうちに判別したいのであればDNA鑑定が間違いありません。
オスのほうが風切り羽の色が濃いといわれていますが、これを判別するのには羽が生え変わった成鳥でないといけません。
また、個体差があるためメスでも比較的濃い色をしていることもあります。
交尾の際に上になる方がオスですが、メス同士でも交尾行動をしようとすることもあり、絶対とは言い切れない点も…。
マメルリハインコのかわいい鳴き声
マメルリハインコのかわいい声・鳴き声について紹介します。
鳴き声は比較的小さめ
マメルリハインコの声は他のものよりも小さく、アパートや集合住宅などでも問題になるようなことはほとんどないでしょう。
ただし、呼び鳴きなどではどうしてもボリュームが大きくなるのでその点は理解しておきましょう。
したの動画ではマメルリハインコのおしゃべりを参考程度に添付しています。
他のインコよりも声が小さいのがわかると思います。
おしゃべり・真似もできます
マメルリハインコは長文は難しいですが、
- おはよう
- おかえり
- 自分の名前
など短い単語であればおしゃべりすることもできます。
普段よく耳にするような単語はまねできるようになるため、特定の言葉を覚えてほしい場合はその単語を意識して使うようにしましょう。
寿命は20年程度
寿命は約20年
マメルリハインコは飼育環境にもよりますが、20年程度の寿命を持っています。
マメルリハインコの販売値段は20,000円前後
マメルリハインコはセキセイインコやオカメインコほどのポピュラーさはないため、ショップでの取扱いも少なめです。
総合ペットショップよりも鳥類を専門にしているようなショップで探す方が間違いありません。
ショップではマメルリハインコは20,000円前後で販売されており、そのときの需要や種類などで価格は変動します。
近年はSNS・コミュニティも多くなり、ショップだけではなく里親としてお迎えも選択肢のひとつです。
マメルリハインコの飼育に必要な飼育用品
マメルリハインコの飼育には基本的に次のような飼育用品が必要となります。
- 鳥かご(ケージ)
- 止まり木(パーチ)
- 水浴び容器
- エサ入れ
- 水入れ
- ヒーター
といっても種類も多くどんなものを選ぶべきか迷うこともあると思います。
それぞれの飼育用品の選び方などについては別の記事でまとめているので参考にしてください。 インコを飼育する前に確認したいことやポイント インコを飼育するのに必要なのは飼育用品だけではありません。 自宅で本当に飼育できるか。 最期までお世話をすること ...
インコやオウムを迎える時の注意点。飼育の心構えと準備するもの。
マメルリハインコの飼い方・雛のお世話
飼育の基本的な情報はこちらでまとめています。 このページにはインコやオウムの普段の生活スケジュールや必要となるお世話に関連した内容をまとめて掲載しています。 それぞれの項目の詳しい内容はリンクページをご覧 ...
毎日の生活と定期的なお世話
マメルリハインコの繁殖・巣引き
マメルリハインコは他の小型インコよりも自由奔放な性格なのでやや懐きにくいですが、巣引き・繁殖させることも可能です。
早いものでは生後2か月程度から発情行動を見せる個体もいます。
ペアリングは生後半年からが目安
ペアリングをしたい場合は
- 4か月ころから巣箱を入れて慣れさせ始める
- 生後半年くらいから成功率が上がってきます。
このようなことを目安として始めてみましょう。
求愛行動はクチバシをぶつけ合う
ケンカをしているように思えるかもしれませんが、ペアリングに成功すると次の動画のように、クチバシをぶつけ合う・噛みあっているような行動をとります。
ケンカでも同様の行為が見られますが、求愛行動ではケンカのような激しさはありません。
繁殖の基本はマメルリハインコ特有のものはなく、他の鳥・インコと同様です。
繁殖や巣引きに関しては別の記事で詳しく解説しています。
マメルリハインコの餌は体重で管理
栄養バランスの良い食事を心がけることは当然ですが、与えてはいけないものがあるのも覚える必要があります。
野生のマメルリハインコは
- 穀類
- 種子類
- 果実
- 昆虫
主食は小型インコ専用混合フードで
飼育下においても野生下のもの同様でもいいですが、
- 主食として小型インコ専用混合フード
- 穀類ならシード類
このようなものを与えます。
主食・副食・おやつを上手に使い分けるようにしましょう。
副食もバランスよく与える
副食としては次のようなものを与えます。
- 副食として野菜
- リンゴなどの果実
(小松菜・チンゲン菜・ブロッコリー・人参等)
ここはインコやオウムなどの食べ物・餌の選び方や与え方の記事の一覧です。 餌は種類やサイズに合ったものを 餌にも主食・副食があれば、おやつもありますが、飼育する ...
餌の種類や選び方などは別の記事で詳しく書いているので気になる方は参考にしてみてください。
育成・健康に大切な食べ物と餌の与え方
マメルリハインコのしつけ
マメルリハインコは知能が高いため、しつけを習得することも可能ですが、
しつけを覚えれるかどうかは飼い主次第でもあります。
一生懸命しつけをしていても、やり方が悪ければ思うようにしつけができないばかりか、関係が悪くなってしまうこともあります。
しつけに関してはこちらで詳しく解説しています。気になる方は参考にしてみてください。 このページではインコのしつけや遊び、おしゃべりのポイントをまとめた記事を集めています。 気になるものや確認したい記事があれば、ぜひ参考にしてください。 &nb ...
インコのしつけと遊び・おしゃべり。上手に付き合うポイント。
マメルリハインコの飼育上の注意点
マメルリハインコの仕草・気持ちを読み解く
マメルリハインコも他の鳥も行動や仕草で自分の気持ちを表現していますが、それを読み取れているでしょうか。
不快もあれば快もあります。
インコの気持ちを読み解くことでより良い関係を作りましょう。 インコにも喜ぶことと不快に思うことがあり、それは行動や体調として現れてくることも。 インコやオウムのことを理解して、気持ちを読み取れるようになりましょう。 気 ...
五感で感じる快・不快、しぐさで読み解くインコの気持ち。
マメルリハインコの体調や病気について
マメルリハインコは長生きですが、長生きしているとどうしても体調をくずしたり病気になることもあります。
鳥は体調をこわしても周囲に感づかれまいとする習性がありますが、
これは調子を崩している・弱っていることで、天敵に狙われやすくなるのを防ぐためといわれています。
そのため不調・病気に気付きにくいのですが、毎日観察している飼い主だからこそ 「なんだか普段とちがうような…」 と気付けることがあります。
私たちがいち早く気づいて早めの対応をしてあげましょう。 インコの健康管理の中でも、とくにみてほしいポイントがあります。 そして異常・病気に気づくのにも普段から関わり・観察をしていなければ気づけないこともあります。 ...
インコやオウムの健康管理と病気・緊急時の対処法
マメルリハインコの色・種類は豊富
マメルリハインコは美しい瑠璃色~ブルーをしていますが、色変わり・カラーバリエーションが豊富です。
ノーマルやイエロー、ホワイト。ほかにも色が混ざり合ったような種類もいます。
グリーン(ノーマル)
ノーマルのマメルリハインコはグリーン色をしています。
全体的にグリーンですが、後頭部や翼には水色~青の羽が混ざるものも多いようです。
ブルー(瑠璃羽)
豆瑠璃羽インコの名前にふさわしいといえる、瑠璃色(青)ではないでしょうか。
マメルリハインコといえばこの青がもっとも知名度が高く、この青をイメージする人が多いものです。
他のカラーもありますが、やはりこの瑠璃色インコは個人的におすすめです。
アメリカンイエロー
アメリカンイエローという種類ですが、なぜアメリカンなのかはわかりません。
あとで紹介する ルチノー という種類も全体的に黄色いですが、アメリカンイエローとは見比べてみると明らかに異なります。
ルチノー
こちらがルチノーという種類です。
アメリカンイエローとの違いが判るでしょうか。
アメリカンイエローはわずかに緑がかったような色味の部分があり、目は真っ黒ですね。
一方でこちらのルチノーは全体的にきれいな黄色をしており、目が赤くなっているという違いがあります。
このほかにもたくさんの種類がありますが、このサイトでは飼育方法などをメインに紹介しているので、その他の種類に関しては別のサイトを参考にしてみてください。
コラム:インコと気持ちを通わせるには
マメルリハインコを飼育していた時にどんなふうにすればインコと仲良くなれるかなーって考えたことがあります。
詳しくは別の記事に書いていますが、あらためて振り返ってみると…
できるだけ一緒に過ごすことで 「この人なら大丈夫だろうな」 って信用してもらうことが大切ですよね。当たり前ですけど…
インコの感情なんかは意外と表面化しやすいので、インコの行動などを理解しないといけないと思いました。
でもずーっとお世話し続けたり、じ~っと長時間見つめすぎると相手も疲れてしまうんですよね、ストレスになるというか。
インコのペースを第一に考えて、自分たち・飼い主のペースを押し付けないようにしないといけませんね。
でも夕方から電気を消すわけにもいかないし、ある程度は飼い主のわがままも…
人間関係でもそうですが、やっぱりお互いが安心して過ごせる環境が大切なんだと思います。