インコと人間は全く違う動物ですし、なによりもインコの自由を制限して飼育するという立場の違いもあります。
そんなインコに私たち飼い主はどうやれば信頼してもらえ、安心出来る環境で過ごしてもらえるでしょうか。
この記事ではインコに信頼してもらえる飼い主になるための6つのポイントを紹介しています。
まずはインコと飼い主の距離感をつかむ
インコと飼い主の信頼関係を築くための基本は適度な距離感をとることです。
たとえインコが飼い主を大好きでも、どんなときでも常に一緒に居たいというものでもありません。
やはり一人で睡眠をとりたいでしょうし、一人で遊んだりゆっくりしたいこともあるはずです。
飼い主が自分のペースだけでインコとの付き合いをしようとすると警戒されたり、しつこすぎると威嚇されることもあるかもしれません。
飼いはじめは分からないかもしれませんが、インコも自分の気持ちを行動や仕草で表現しています。
私たちはそのしぐさや行動を読み解き、インコが遊びたがってるときには遊ぶなどが出来ればベストです。
インコと飼い主の関係だって私たち人間同士の付き合いと同様に適度な距離感を意識しましょう。
気分で態度を変えない、一貫した対応を
インコに対する態度にも一貫性が必要です。
インコは昨日と今日で同じ行動をしたのに
「昨日は鳴いたら喜んでくれたのに今日はうるさいと怒られた…」
こんな状況が続いているとどの行動が良いことなのか分からなくなりますし、飼い主への不信感にもつながることも。
気分で態度を変えない、一貫した対応をするようにしましょう。
注意はしても荒い言動はしない
インコのとる行動に注意をしなければならないことも必ず出てくる事でしょう。
しかし「飼い主の気を引くことができた!」と勘違いをしてしまうこともあります。
また行動や口調を荒くしなくても、無視したり冷静に注意するだけでインコも行動が飼い主に認めてもらえなかったことを認識します。
注意をしても荒い言動をとらないようにしましょう。
規則的な生活を過ごせるように
不規則な勤務の方もいると思いますが、原則として読んでいただけたらと思います。
水を交換やエサの補給、ケージの掃除など毎日のお世話はできるだけ同じ時間で規則的に行いましょう。
あまりお世話をしないでいるとインコからの信頼を強くすることはできません。
どうしてもお世話が不規則になるにしても、きちんとお世話をするようにしましょう。
ただし放鳥やおやつの時間を一定に固定していると、その時間にもらえないと呼び鳴きを続ける原因にもなります。
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しつけ・トレーニングをおしつけない
インコはあなたのペットであることに間違いないですが、インコにもその時の気分やペースというものがあります。
インコがやる気がない・のってこないときに叱る・おしつけるような遊びやしつけ・トレーニングは行わないようにしましょう。
自分の気持ちを行動で表現していることもあるので、読み取ることができるといいですね。
また、教え方に問題があることもあることだってあるはずです。
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インコの気持ち。飼い主に見せるしぐさや行動の意味を読み解く。
遊びだってしつこく構おうとするのはダメ
インコは飼い主など慣れた人と遊ぶのは好きです。
しかしやはり気分が乗らないタイミングだってあるはずです。
インコにも成長発達段階があり、反抗期があって自分のタイミングを重視する時期もあれば、体力が衰えてあまり遊べない時期もあります。 インコやオウムにも私たち人間と同じように成長の段階があります。 生れたばかりの時期を初生ヒナとよび、幼鳥・成鳥などの段階を経て高齢鳥が最後の成長段階となります ...
インコの様子をうかがいながら関りを持つようにしましょう。
インコの成長・発達。初生ヒナ~高齢鳥、各時期の目安と発達の特徴
信頼関係が損なわれたと感じたら
インコとの信頼関係が損なわれてしまうと、明らかにこれまでの態度とは異うものになります。
どのくらい信頼が失われたかにもよりますが、もしかしたら飼育し始めたころのようにまるで他人のような形になってしまうかもしれません。
そんなときに無理に関わろうとしても距離が余計に開いてしまうだけです。
呼びかけても近付いてこなかったりするなら無理にスキンシップをするのはやめましょう。
エサや水などお世話は必ず行いますが、
- 呼んで近付いてきたらほめる
- ゆびに乗ってくれたらほめる
- 手に乗ってくれたらもっと褒める
このように少しずつ関係を取り戻すようにしましょう。
関係が良くなってきたのを感じたら、少しずつトレーニングをやり直してみましょう。 インコのしつけトレーニング、4つの基本的な指示と覚えさせるポイント インコとの意思疎通・コミュニケーションをとるために、まずは基本となる「4つの指示」のトレー ...
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コラム:インコの飼育と子育てって似てる??
うちにはこどもが2人いて、そこそこ大きくなっています。
記事を書きながらなんとなく思ったのは、「インコの飼育って子どもの育て方に似てるな」ってことです。
もちろん全く同じじゃないですけど、信頼関係を気付くことを書いていたらなんとなくそう思っちゃいました(;'∀')
- 気分次第で態度を変えない
- 荒っぽい言動をしない
- 規則的な生活をおくらせる
- しつけやトレーニング(遊びや習い事)をおしつけない
こういったところを見てみると、ほんとこういう点って同じなんですよね。
それができていたかって言われると…あんまりできてませんが(笑)
やっぱり子育てもインコの飼育も難しいのかもしれませんね( *´艸`)